• ケーススタディ

CertaポンプがBrewDogの醸造プロセスに一貫性と効率性をもたらす

BrewDogはCerta Sineポンプにより、費用を削減しながら酵母の穏やかな移送をさらに向上

BrewDog Ellon brewery

醸造所にとって、酵母の取り扱いにおける精度と一貫性は、決して妥協できない要素です。多国籍の醸造会社でありパブチェーンでもあるBrewDogにとっても例外ではありません。スコットランド、アバディーン近郊エロンにある同社の醸造所では、パンクIPA、ロストラガー、ヘイジージェーンなどの受賞歴を誇るビールの生産において、高い品質基準を維持するために、酵母を穏やかかつ効率的に移送することが不可欠です。

2025年に実施された酒蔵設備のアップグレードプロジェクトの一環として、BrewDogは従来のローブポンプをWatson-Marlow Fluid Technology Solutions(WMFTS)のMasoSine Certa Sine 300ポンプへと、トライアルの成功を受けて切り替えました。この切り替えは、酵母の生存率を守りつつ、酵母回収と酵母添加という醸造プロセスの2つの主要工程で効率を向上させるというニーズに基づくものでした。

Certaのサインポンプ技術は、酵母細胞を傷つけない穏やかな低せん断ポンプ移送を実現し、細胞の完全性を保ちます。これにより、BrewDogは品質を損なうことなく最大10回まで酵母を回収でき、コスト削減とビール品質の一貫性維持を両立しています。同社の醸造所では、酵母回収および添加のラインが75メートル以上にも及ぶため、Certaポンプの正確な流量制御と高い吸込性能が特に効果を発揮しています。

Certaポンプは、1回の回収で約5時間かけて45~50hLを処理し、BrewDogにおける移送時間の短縮と定置洗浄(CIP)の簡素化に貢献しています。

BrewDogの醸造技術者であるJames Fairfoul氏は次のように述べています。「Certaポンプを導入した主な理由は、酵母の移送をより良くするためでした。以前は酵母回収に2台のローブポンプを使用していましたが、現在ではCertaポンプ1台でその作業をまかなえています。

穏やかな移送は非常に重要です。酵母を損傷するポンプではビールの品質が低下してしまいます。Certaポンプは穏やかに移送できるため、酵母を最大10回まで回収できます。回収のしやすさこそ、Certaポンプがもたらした最大の違いです。以前は2台のローブポンプを並行運転していましたが、今は1台のCertaポンプで済んでいます。

酵母回収時に移送時間を短縮できることも重要です。これにより、酵母をより早く回収タンクに移送し、再添加の準備がすぐに整います。この短時間移送と穏やかなハンドリングの組み合わせこそが、Certaポンプをこの用途に理想的なものにしています。また、CertaポンプはCIPが容易で、導入から8か月経過した現在もお保守面で全く問題はありません」

MasoSine Certa Sine pump

「Certaポンプを導入した主な理由は、酵母の移送をより良くするためでした。以前は酵母会主に2台のローブポンプを使用していましたが、現在ではCertaポンプ1台でその作業をまかなえています」

BrewDog醸造技術者、James Fairfoul氏

酵母の添加

正確な流量も極めて重要です。

Fairfoul氏は次のように述べています。「酵母添加の段階では流量は50hL/時です。添加時間は添加する酵母の量によって異なり、これはブランド、仕込み量、酵母の生存率によって変わります。酵母をできるだけ速やかに、しかも酵母の状態を損なわない方法で移送することが重要です。回収速度が速すぎるとタンクからビールを吸い上げてしまう恐れがあるため、それを防ぐには安定した緩やかな流れが必要です。酵母を回収する際にも、せん断を防ぎ酵母の健康を保つため、正確な流量管理が欠かせません。

酵母の生存性を確保するためには、酵母株に応じてポンプを10~12hL/時の適切な速度で運転する必要があります。また、Certaによる短い移送時間と併せて、ポンプの流量を正確に制御できることも重要です。酵母を常温の配管内に滞留させたくないからです。

流量を制御できなければ、酵母の添加量が過不足となり、発酵に影響を及ぼし、最終的にはビールの風味や安定性にも悪影響を与えてしまいます」

酵母の回収

酵母回収用ポンプをCerta 1台に切り替えたことで、サステナビリティの面でもメリットが得られました。

Fairfoul氏は次のように述べています。「CIPが難しいポンプであれば、より多くの洗浄剤やエネルギーを必要とすることになります。以前は酵母回収にローブポンプを2台使用していましたが、現在は1台のCertaポンプでその作業を行っており、省エネルギーにもつながっています」

BrewDogは採用を決定する前に、Certaポンプを主酵母回収ラインでトライアル運転しました。このテストでは、CIPサイクルのほか、発酵貯蔵タンク(FST)からの酵母移送も実施。貯蔵タンクには、これまで他のポンプでは扱いが難しかった粘性の高いラガー酵母株が入っており、Certaポンプはその酵母を収穫ライン経由で収穫酵母タンク、さらに廃棄酵母タンクへとスムーズに移送しました。

Fairfoul氏はさらに次のように述べています。「Certaポンプはトライアルで非常に優れた性能を発揮しました。酵母の除去と移送はスムーズで、他のポンプで発生していたガスブレイクアウトの問題も一切ありませんでした。CIPの検証も実証でき、ポンプ稼働率はわずか10~20%にとどまりました。酵母回収で使用していたローブポンプと比較すると、Certaポンプでは生存率の低い酵母の発生を抑えることができました」

MasoSine Certa Sine pumps at BrewDog brewery

理想的なソリューション

BrewDogのエロン拠点では、24時間365日の稼働を支えるために、高い耐久性と信頼性を兼ね備えた機器が求められています。Certa 300は、そのすべての要件を満たす理想的なポンプです。

WMFTSで食品・飲料およびクリーンプロセス分野を担当するセールスマネージャーのJohn Rowley氏は、次のように述べています。「Certaの優れた吸引性能は、高い流量を安定して実現します。この性能は、酵母の粘度などの特性や配管条件の違いに影響されません。Certaは実質的に脈動がほとんどなく、低せん断のため、酵母の損傷を抑え、使用量とコストを削減します。BrewDogが最大10回まで酵母を回収できることで、生産コストを削減しつつビール品質を維持できる点からも、Certaはまさに最適なソリューションと言えます。また、Certaポンプの強力な吸引力と正確な流量制御は、75メートルを超える長い回収ラインと添加ラインを効率的に管理するために欠かせません」

冷却した麦汁(未発酵ビール)に酵母を添加して発酵プロセスを開始する酵母添加作業において、BrewDogは1日2回Certa Sineポンプを使用しています。これにより、同社は次のような恩恵を得ています。

  • 容易な保守
  • 実質的に脈動がほとんどないため、酵母を制御しながら正確に注入可能
  • 粘性製品の移送における柔軟性
  • 低せん断ポンプ移送

Certaは酵母回収に以下の利点をもたらします。

  • 高い吸引性能と高流量
  • 実質的に脈動がほとんどなく、沈殿したビールを攪拌しないその結果、酵母の状態を明確に視認可能
  • 高粘度流体にも対応
  • 低せん断ポンプ移送

Certa Sineポンプの詳細

参考資料

  1. Certa Sineポンプ

    プロセス効率を向上し、総所有コストを最低限に抑えます。

  2. 醸造における酵母移送

    ポンプ移送された酵母を劣化から保護する、弊社のチューブポンプおよびサインポンプシリーズをご覧ください。